イザナミの神陵 比婆山久米神社

イザナミ 比婆山について
ここ比婆山久米神社(ひばやまくめじんじゃ)は、日本を生んだ母、イザナミノミコト(天津神伊邪那美之尊)を祀る神社です。 山頂にはイザナミノミコトの御神陵と言われるお墓があります。 古来より、子授かり・安産の神社として信仰を集めています。

イザナミについて

<安産祈願としての由緒ある神社>
比婆山久米神社は山頂に奥ノ宮があり、古来より安産祈願を行う参拝者はこの奥ノ宮を目指しました。 参拝にはかなり困難な1kmほどの登山道が続きます。ここを辿る妊婦は決して「苦しい」「辛い」などの語を発してはいけません。弱音を吐くと難産すると言い伝えられ、平気を装って参詣するのが習わしで出産に向けた強い意志と覚悟を持って奥ノ宮へ辿り着き、無事に参拝を済ますことができれば、安産が約束されるとの事です。

比婆山 イザナミのお墓
比婆山久米神社奥ノ宮
この奥にイザナミノミコトのご神陵がある

イザナミのご神陵 パワースポット
比婆山はイザナミノミコトの御陵があるだけでなく、他にも珍しいものが散見できます。
イザナミ 陰陽竹
いんようちく
「陰陽竹」はかつてイザナミノミコトが出産のため、比婆山に上がった時に杖にした竹が、そのまま根を下したものだと言われています。この竹を杖にすれば、安産になると言われていました。今は天然記念物のため採取することはできません。 イザナミの御陵 陰陽竹
ある時、塚にこの陰陽竹が繁っているため、牛馬を牽いてきて食べさせようとしましたが、塚のあたりへ牛馬は一切寄りつかず、無理やり与えても食べなかったそうです。 また、この竹を杖に突いて行くと蛇の類が寄りつかず、蛇の居る所へ杖を突き立るとすくんで動けなくなるという伝説があります。 陰陽竹はここにしか繁殖していない珍しい竹で、男竹に女性的なササがついているため「陰陽竹」と名付けられました。県の天然記念物に指定されています。

比婆山には、玉抱石と言われる不思議な穴の空いた岩が見られます。全国の神社などにある「盃状穴」にも似ています。盃状穴は人間の手によって掘られたものとの事ですが、玉抱石の穴は恐らく溶岩が固まるときにガスや溶解しやすいものがに含まれ、長い年月をかけてこのようになったのではないか?との憶測もありますが、実際どのようにして出来たのかは未だ謎に包まれています。 イザナミの御陵 陰陽竹
玉抱石には神気がこもっていると言われ、子供に恵まれない人が石に触れると霊気が授かり、伊邪那美之大神に祈願すると子供に恵まれて安産になると言い伝えられています。 石に空いた穴はそこから飛び出してお腹の中に入り、玉のような元気な赤子になって生まれてくるという伝承があります。
イザナミ 玉抱石
たまがかえいし

イザナミ 陰陽竹
ちゅうじょうせつり
比婆山には玄武岩柱状節理と言われる珍しい自然現象が見られます。規則正しい割れ目は,柱が集まったよう に見えるので柱状節理と呼ばれています。これは、流れ出るマグマがゆっくりと冷却されると体積が減少し規則的な柱状節理を形成すると言われています。 イザナミの御陵 陰陽竹
かつてここは火山活動があったことを示しているものと思われます。地質調査から活動時期は1万5千年前頃であり、上の台と共に誕生しました。


比婆山にはこのほかにも古い言い伝えが残っています。日本の母が眠る地へぜひ一度お越しいただきお参り下さい。
安来市観光協会:比婆山久米神社のご案内

比婆山久米神社へのアクセス
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(お車でのアクセス)
安来ICより車で15分
安来駅より車で20分
麓から山頂まで徒歩20分
<久米神社駐車場をご利用の方>
久米神社下の宮駐車場→横屋参道(徒歩)→比婆山
→峠之内参道(徒歩)→久才バス停(バス)→横屋バス停(下車)
<イエローバスをご利用の方>
安来駅(バス)→横屋バス停→横屋参道(徒歩)→比婆山
または
安来駅(バス)→久才バス停→峠之内参道(徒歩)→比婆山